お月見
9月中旬になっても、38℃を記録していた今年。
そんな暑さの中でも、風家の周りでは秋は少しずつ進んでいました。
草むらにはススキが柔らかな穂を開いて揺れています。
秋を代表する花、「秋桜(コスモス)」が咲き始めています。
9月16日は中秋の名月でした。
一年で最も月が美しい日、十五夜。
日本で月は神聖視され、縄文時代から月を愛でていたそうです。
この日風家でも、ススキと小さなお団子を飾りました(*^^*)
ススキは月の神様をお招きする依り代。
本来稲穂だったそうです。
ススキは、
稲穂に形が似ている事、切り口が鋭いことから
災いや邪気を遠ざける効果があるとされているそうです。
夜は台所の窓から綺麗な月が見えていました。
雲に隠れることもありましたが、強くて綺麗な月明かりが夜空を明るく照らしていました。
17日が満月でしたが、この日も充分真ん丸で綺麗な月でした♪
夕飯後に、ココナッツミルクと豆乳、あんこで作った
「洋風のお月見白玉汁粉」を食べていただきました。
お団子を飾ったり食べるのは、
中国の「月餅」というお菓子に似ている事や、
丸い形は満月を想像し、縁起が良いからだそうです。
お月見の概念が中国から伝わって、平安時代の貴族の間で流行。
その頃は、空を見上げて月を愛でるよりも、
水面や盃のお酒に映った月を愛でていたそうです。
庶民に広まったのは江戸時代。
この時期は稲の収穫時期でもあったことから、
十五夜は ”秋の収穫を喜び感謝する日” とされ、今に続いています。
毎日を忙しく慌ただしく過ごしがちな今の時代。
秋の夜長に美しい月を愛でながらゆっくり静かに過ごす。
そんな心の余裕を持って過ごす時間は、とても贅沢なのかもしれませんね。