無意識というシステムが人間の反応や行動を生み出しています
人間には無意識システムがあります。
それは身体という複雑なシステムを管理して全体と同調させて働かせています。
それは自分がどのように目の前の体験を感じるのか、
その体験にどのように反応するのかを決めています。
経験を学びに変えることで、より有効な反応を創り出すため。
知覚したものに対する反応を自動化して効率化するために働いているシステムです。
本来はとても便利で高性能なサポートシステムといえるでしょう。
ところが、
この無意識システムにプログラムされた設定が自分を苦しめます。
本来の自分を制限して自分の反応から自由を奪います。
ある一定の限定された反応しかできないような状態を創り出してしまいます。
設定が創り出す現実
「何をやってもうまくいかない」
だから自分は無力だと言う人がいます。
それは本当でしょうか?
本当に無力だから何をやってもうまくいかない人なのでしょうか。
もしかすると、
自分が無力だという信念を持っているからその現実が作られたとは思いませんか?
もしそうだとしたら無力だから何もうまくいかないのではなく、
無力だと信じているから何もうまくいかない可能性はないのでしょうか。
その人は、
過去に大きな失敗か挫折を体験したのかもしれません。
その時に、こんな失敗する自分は無力だと信じ込んでしまったのかもしれません。
それとも、
親にそう言われ続けてきたのかもしれません。
「あなたには力がない」
言葉でなくとも言外のコミュニケーションとして。
もし信念が現実を創造するものだとしたら…
次からは「自分は無力だ」という信じ込みが現実体験を創り出します。
もう少しで成功するところで何かを起こして全てをひっくり返します。
急に面倒くさくなってすべてを投げ出してしまうかもしれません。
そして結果的に失敗します。
結果的に自分が無意識に設定した信念を現実として体験します。
そしてこう言います。
「やっぱり自分は無力だから何をやってもうまくいかない」
無意識の設定を自分自身だと勘違いしていませんか?
ほとんどの人はそれが設定だと気づけません。
なぜなら本人にとって当然すぎて当たり前のことだからです。
それを疑うことさえできません。
そう信じ込んでいるからです。
しかし、
もし自分の在り方や体験に違和感を感じるなら。
自分の行動に不自然さを感じるなら。
自分の人生に疑問を感じ続けているなら。
無意識の設定による制限を疑ってみてください。
それに制限されて本来自然な自分が体験できていない可能性を考えてみてください。
そしてリセットしてください。
設定がその人の考え方や感じ方に影響しているからです。
設定がその人の行動を可能性を制限しているからです。
設定こそが不自然な自分を創り出している正体だからです。
設定はリセットできます。
それはあなた自身ではないからです。
それは単なる無意識システムにプログラムしてしまった設定に過ぎないからです。
そしてそれは自分のことだけではありません。
ほとんど人が無意識にある設定で反応して行動しています。
だから、
それが観えると人間関係も変化させられます。