少食はガマンして続けられるものではありません。
満足感が必要です。
自然の生命エネルギーに溢れた野菜や野草を。
自らの手で摘んで、いただいてみてください。
食べたことなどなかった野草の美味しさに驚きます。
旬の生命の鮮烈さに満たされます。
少食のコツは良いもの美味しいものを食べること。
それはエネルギーに溢れたもの。
自然の循環の中に自らが参加することで手に入れたもの。
その生命を丁寧に調理して、感謝していただく時。
そこには身体と心が喜ぶ美味しさがあります。
自然から受け取る栄養分以上のものが存在します。
そんな満足感が必要です。
心が満たされる食事によって、身体は少量でも満たされます。
ぜひそれを体験してみてください。
【ある日の風家の夕食メニュー】
畑で採れた野菜とその近くで採れた野草。
地元の豆腐屋さんの厚揚げ。
それらを参加者それぞれが一品ずつ好みに味付けて。
湧き水を使って薪で炊いた黒米玄米で巻き寿司にしました。
みんなの味が調和してひとつの味に。
ご飯の量はお好みで。
誰もお代わりを欲しがりませんでした。
とても美味しかったのに。
信じられないくらい満足したからです。
ここに来た人はみんな驚きます。
普段食べていた量はいったい何だったのか…と。
身体は決して量を求めていません。
身体が求めているのはちょうど。
身体はバランスで動いているからです。
必要以上に食べ過ぎるのは心が求めているからです。
もっと、もっと… 足りない、まだ足りないを訴えているのは心だからです。
現代人にとって、食べることは代替行為として使われています。
心の不足感を満たそうとする代替行為です。